こんにちは。
みなさんは「IR」という言葉をご存知ですか?
答えは、Investor Relationsの略で、企業が株主や投資家に対し、
財務状況など投資の判断に必要な情報を提供していく活動全般のことです。
企業のIR担当の方などは、株価を上げる取り組みをしたり、予期せぬ
敵対的買収に備えたり、投資家に対する説明会の準備など、多岐にわたる
業務を行っていると思うのですが、日本の市場も外国人投資家などによって
激変しており、最新のデータをそろえ、万全の準備をするのは自社だけでは大変。
それを手助けすることが、いわゆるIR支援会社のお仕事です。
IR支援会社は意外と(?)たくさんあり、専門会社もあれば、そのほかの
業務と並行して行う会社も。
その中で、IR支援を専門としていて、かつ上場している会社といえば
株式会社アイ・アール ジャパンです。
いろいろなコンサルティングサービスを行う会社なのですが、
中でも私が面白いなと思ったのは、一部の投資家による株主提案などで
委任状争奪戦(Proxy Fight)になったとき、そのアドバイスをするというサービス。
かつて日本電源株式会社VSザ チルドレンズ インベストメント
後者によって、定款変更などの株主提案が行われた事件
ブルドックソースVSスティールパートナーズ
後者によってTOBを仕掛けられた事件
などで、アイアールジャパンはプロキシーアドバイサーとして、前者の企業を
支援し、見事に勝利したようです。
プロキシーアドバイザーは日本語でいうと議決権参謀業務。
参謀なんてかっこいい!!!
上場している企業の悲喜こもごもの出来事は、下手なドラマよりずっと
おもしろいですよね。
そして事件の陰には参謀あり、ですね。