お昼にLIFEに行くと、たくさんの弁当・お惣菜が並んでいます。近くのオフィスの社会人の方々が「今日のお弁当は何にしよう」と、たくさんの弁当、お惣菜の前で悩んでいる姿をよく目にします。少し休憩が遅くなり17時くらいに行くと、夕食を準備する人たちが夕飯のお惣菜を選んだり、値引きされた弁当を買ったりしています。手軽で美味しい中食(なかしょく)なしでは、忙しい現代人の食生活は成り立たないと言っても過言ではないと思います。今回はそのようなスーパーやコンビニの惣菜、弁当のパック容器を製造販売するメーカーを紹介します。
今回紹介するのは、宮城県仙台市に本社を置く株式会社高速です。高速は、食品包装資材の卸売りにおいて国内トップクラスのシェアを誇る企業です。1966年当時キャッシュレジスターや計算機に使用する消耗品である記録紙を専門的に取り扱っている業者がないこと、将来的にも消耗品はビジネスになりうることに目を付け「高速記録紙株式会社東北店」として設立しました。徐々にスーパーマーケットが全国各地に増えていきますが、記録紙(レシート)の使用量に限界を感じたため、次は食品軽包装資材の分野に進出します。それまでは輸入品の食品包装資材が大部分でしたが、このころになると国内でも生産されるようになり、スーパーコンビニの店舗拡大とともに事業も拡大していきました。そしてメインの事業が記録紙から食品軽包装資材に移った昭和50年に社名を「株式会社高速」に変更しています。高速の強みプラスチックの包装だけでなく、紙製品や、包装、梱包に特化した機械の販売など幅広い事業領域を持っている点です。また、事業領域の広さだけでなく高い営業力と北海道から鹿児島まで全国各地のグループ会社と連携し、全国のスーパーコンビニなどに食品軽包装資材を提供しています。
コンビニやスーパーに行けばすぐに食べられるものが手軽な値段で買えることはもはや私たちにとって当たり前になってしまいましたが、その裏には食品を安全に私たちに提供する企業の存在があることが分かりました。