最近何かと宇宙開発のニュースを目にする機会が増えてきたような気がします。某アメリカの企業がロケットを打ち上げまくっている印象ですが、日本も新型ロケットのH3ロケットがデビューしたりなど、最近は宇宙開発関連の話題に事欠かない印象があります。
今回は日油株式会社をご紹介します。こちらの会社は油脂や石油化学品の製造を中心に事業を展開しています。先ほど話題に挙げたロケット、宇宙空間だと酸素が無いので、推進薬として燃料とそれを燃焼させるための酸化剤を使うんだそうです。日油では、1955年に初めて打ち上げられたペンシルロケットに始まり、現代にいたるまですべての宇宙ロケット用の固体推進薬を提供しているんだそうです。
油脂製品の用途はロケット以外にも多岐にわたります。例えば製薬分野においては、DDSと呼ばれる、必要な時に体内の必要な場所に薬品を届けることができる技術に油脂が使われています。血中に入ってもそのまま代謝して効き目が悪くなる、関係の無い場所で効いて副作用が生まれてしまう…といったことを防いでくれる、とても重要な技術です。日油ではこのDDS製剤の原料の製造にも力を入れているそうです。
食品用の油、ガソリンなどの石油などのイメージが湧きがちですが、薬にも油が使われているのは少し意外でした。様々な形で私たちの生活を支えてくれる日油の油脂製品に注目ですね。