いわゆるシームレス

| 小ネタ! |
先週に引き続き季節の話ですが、昨日から寒すぎて今シーズン初めてニットを押し入れから引っ張り出しました。
ニットだけではまだ寒かったので、出勤の時は早くもダウンベストまで着こんでいます。
ちょっと前まで暑かったような気がするのですが、年々秋が短くなっているんでしょうか。
ともあれ皆さんくれぐれもお体に気を付けてお過ごしください。
さて、今日はこれからみんなお世話になるニットを作る企業についてご紹介します。
ニットに限らず洋服は基本的にいくつかの記事の断片を縫い合わせることでつくられます。
この方法の難点は生地の余りが発生しやすく、縫い目はゴワつきのもととなってしまうことです。
そのうえニットの縫い合わせには特殊な手法が必要となる(リンキングと呼ばれるそうです)ので、手間もかかります。
株式会社島精機製作所が開発した全自動ニット編み機である「完全無縫製型(ホールガーメント)コンピュータ横編み機」は、糸と服のデザインプログラムをセットすることで、デザイン通りのほぼ完成品のニットを作り上げられます。
この機械の画期的な点は、なんといっても手間のかかるニットの製造コストが大幅に下げられることです。
また、「無縫製」とあるように生地の縫い合わせを必要としないので、生地余りや縫い目がなくなります。
難易度の高い立体的なデザインも一度に仕上げることができるのも、この機械の魅力です。
いいことずくめのこの技術は、ユニクロやグッチなど、一般向けから高級志向まで幅広いブランドから支持されています。
なんと宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士が船内で着用する普段着にも採用されているのだとか。
この技術で作られた服を着ると宇宙気分が味わえるんでしょうか。

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