こんにちは。
今日読んだ「Suica誕生までの軌跡」という記事が面白かったので、東日本旅客鉄道株式会社について取り上げます。みなさんが通勤、通学で使っているSuicaは、非接触式のRead/Writeカードに分類されます。Suica開発初期の時期は、非接触式ICカードはRead onlyのものしかなかったようですが、東京圏だけで1日1500万人が利用するシステムでは中央集権的なシステムでは追いつかないのではないか、という議論の結果、瞬時にRead/Write処理が行えるカードを用いたシステム開発に着手するに至ったようです。最終的にはSonyが開発した非接触型IC技術Felicaが採用され、2001年よりSuicaとしてJR各駅の改札機に導入されていきます。
現在のSuicaの発行枚数は年7500万枚、モバイルSuica会員数も700万人以上、老若男女を問わず持っている人が多く約20年間で十分に普及したと言えると思います。駅だけではなく駅ナカの店舗やコンビニエンスストアなど、利用可能店舗が大きく拡大した今だからこそですが、ユーザ側の普及率に比べて店舗側の対応状況がいまいちだと個人的には思います。決済用のSuicaリーダの導入コストが高く、低コストで導入できるQR決済の導入がより進んでいる背景は納得できますが、、ユーザ側のアクションの少なさで言えば非接触ICによる決済が現状1番です。IDやQuickpayといった非接触決済もありますが、これらはメインサーバとの通信が必須でSuica決済と比べるとどうしても遅く感じられます。同社の昨年の決算報告によると、今後Suicaの認証機能を活用して様々なサービスとの連携や店舗への導入拡大を検討しているようです。今年はオリンピックが控えていますし、導入が加速してくれることを願って止みません。