kmonosで通信・訪問販売(化粧品・健康食品)業界をみていたら
(kmonosで業界サーフィン、けっこう楽しいですよ)
あのDHC(外部リンク)が上場していないことに気がつきました。
DHCの2008年度の売り上げは約1000億円。
通信・訪問販売(化粧品・健康食品)業界1位のファンケルが約995億円なので、
ものすごく大きな売り上げだということが分かります。
また、DHCは化粧品の販売だけではなく、翻訳事業も行っていて、
そちらの分野でも最大手なのだそうです。
代表取締役会長(CEO)の吉田嘉明氏は、27歳の時に翻訳業で起業し、
その8年後、化粧品販売を始めました。
現在は売り上げだけ見れば化粧品販売が圧倒的なのですが、
現在も翻訳業を続けています。
吉田氏はこう言います。
「女性に夢と希望を与える化粧品も、ある意味では大切ですが、なければ死んで
しまうものでもありません。
その点、国家間のコミュニケーションに必須の翻訳という作業が存在しなければ、
正に国家存亡の危機に直面すると言っても過言ではありません。
そんな大切な翻訳業はちっとも儲かりません。
しかし私達は翻訳業をこれからもずっと続けて行きます。
社会に貢献しているという自負と矜持をもって頑張っていきたいのです。」
(DHCホームページより)
抜群の経営センスがあり、社会貢献の志もある吉田氏。
すごいなあ、と思います。
そんな吉田氏ですが、上場するつもりが全くないわけではないらしく、
最近企業研究も兼ねて株式投資を始めたのだとか。
日本証券新聞によると、吉田氏が投資しているのは
介護事業を行うケア21と、靴のデザインなどを手掛けるアマガサの株式
なのだそう。
年商1000億円のCEOが株式を持っている2社の今後も気になりますね。