最近食品に異物が混入するという事件をよく耳に聞きます。
カップ焼きそばに虫が入ったことで回収騒ぎになった事件はまだ記憶に新しいです。
私も、昔おかきに虫がついいているのに気付かず、うっかり食べてしまい嫌な気持ちになったことがあります。
本日はそんな食品に混入する異物を検出する機械を開発している株式会社イシダについてご紹介させていただきます。
イシダは1893年に創業、1948年に設立しており、創業からなんと100年以上も続いている会社です。
事業内容は、計量・包装・検査等の生産管理システムの販売、ソフト開発などを行っており、
『はかりのイシダ』と呼ばれるくらい計量に力を入れている会社です。
その中で食品に混入する異物の検査技術の研究も行っており、
主に金属検出器とX線異物検出器を使っています。
金属検出器は名前の通り食品に混入してしまったアルミ片などの金属を検出する機械で、
X線異物検出器は食品に混入する異物にX線を当てて、
人間で言うCT検査のように食品の内部を見て異物が入っていないか見ることができ、
人間が見逃してまう、見ることができないものをX線によって見れるようにしようという機械になっています。
導入事例としてはジンギスカンに混入してしまった軟骨や硬骨をX線で検出する機械や、
包装された薬の錠剤の欠け割れのチェックをX線で検出するなど異物検出だけでなく製品検査にも使われています。
食品は生産場所から小売店やスーパーに行く前に異物が入っていないか、
状態は良いか悪いかなどを検査しています。
しかし、ほとんどのものが人間の手作業による検査となっており、
見落としなどが原因で異物が混入したまま消費者の元へと届いてしまいます。
全ての食品に対して検出機械を導入することができれば人間の手間も減らすことができ、異物混入の問題も減ると考えられます。
異物検出技術は、異物混入が騒がれている今こそこの研究が発展していくのではないでしょうか。