こんにちは。
最近街中でスニーカーを履く人をよく見かけますが、
たくさんメーカーがあってよく分からない、という方も
いらっしゃるかと思います。
そんな中好調なのが株式会社アシックスが展開する
オニツカタイガーというブランドです。
オニツカタイガーというのはアシックスが社名を現在のものに
変更する以前に作り出したブランドです。
さて、前年比8割増という驚異的な売り上げを記録したオニツカタイガー。
それを作るアシックスはどのような会社なのでしょうか。
◉アシックスという会社
アシックスは兵庫県神戸市に本社を置いており、設立は今から
66年前の1949年です。例によって老舗企業ですね。
66年前に創業者の鬼塚喜八郎が資本金30万円で鬼塚株式会社を
設立しました。アシックスの社名の由来は、その後
兵庫県教育委員会保健体育課長の堀公平氏が、喜八郎氏が
事業について相談を受けたときに例えに出した
「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと
祈るべきだ(“Anima Sana in Corpore Sano”)」という帝政ローマ時代の
風刺作家ユベナリスの言葉に感銘を受けてその頭文字をとったところに
あります。最初の製品はバスケットボールシューズでしたが、
その後あらゆるスポーツ用シューズを展開し、今日に至ります。
◉スポーツ、スーツ、ファッション
アシックスはスポーツ用品だけではありません。
2007年にはシューズと連携してスーツのトータルコーディネートを
展開したり、やはり最近だとファッション向けのスニーカーを
大々的に展開しています。スニーカーのブームというとひと昔前のイメージが
ありましたが、スポーツシューズの小売規模は3000億円に届く勢いであり、
破竹の勢いとなっています。
オニツカタイガーは3年前までの男女のシェア比を逆転させ、現在は女性が半数以上を
占めています。男性中心だったスニーカー界をひっくり返したのです。
震災の影響で履きやすい靴に注目が集まってきた中で女性タレントが
スニーカーをワンピースなどに合わせ始めたことから爆発的に
スニーカーの人気が高まり、ニューバランスなどをはじめとしたスニーカーの
売り上げが急伸したんですね。
時代の流れを敏感に感じ取り、創業60年以上経っても流行の先端を
担っているアシックス。古き良き質の高いブランドと、
機能性とファッションが融合した新しいブランドを
結びつけて価値を相乗効果で高めているところに、
スニーカーブームが今尚続いている理由があるのかもしれません。