こんにちは。
みなさん、木造の高層ビルという言葉聞いたことがありますか?
ビルと言えば一般的に鉄筋鉄骨コンクリート造を想像しますが、近年は、森林資源が豊かなカナダなどを中心に、木造ビルの構想が広がりを見せてます。
従来のビルに使用される鉄筋やコンクリートといった素材は、製造過程で多くの二酸化炭素を排出したり、完成しても太陽からの日射、熱を吸収し、都市部ではヒートアイランド現象が起こります。
一方で木造は軽量で二酸化炭素を吸収する特徴があり、地球温暖化の防止にもつながります。
断熱性に関しても、木は熱を伝えにくいので、熱を逃がしにくい、外と中の環境を断熱できるという特徴があります。
日本においても木造のビルが誕生しつつあります。
今年9月には国内初となる木造のショッピングモール「サウスウッド」が横浜に完成します。
施工している会社は竹中工務店でして
燃エンドウッドという木の内部にモルタルの耐火層を持つ、独自に開発した耐火集成部材が利用されています。
環境面や耐火性はさることながら、木が持つ独自の温かさを大型のビルの中に組み込まれることで、これまでのビルとは違った表情になるでしょう。
4か月後が楽しみですね。
また都市の木造化の広がりは建物だけでなく、町の基盤整備にも活用しようという取り組みも始まっています。
住友林業では、これまで鉄で作られてきたガードレールや、コンクリートを使った道路整備などにも木を活用できるとしています。
建物やインフラ整備に可能なかぎり木を活用し、木を燃料として使う木質バイオマスによるエネルギー産業や森林による癒やしを利用した医療エコツーリズムなどを興す計画です。
木がこれからの都市では、大きな鍵となるようです。