今年も12月に差し掛かりました。冬の訪れを感じる今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
最近本格的に寒くなってきたので、私は風邪をひかないように気を付けて行動しています。そろそろ対策として自宅に風邪薬を用意しておこうかと考えてます。
市販されている風邪薬は形状や服用方法が異なる様々なものがありますが、最も一般的なものは錠剤タイプのものなのではないでしょうか。錠剤は薬を固めてコーティングをすることで、飲みやすく、そして効果を最大限に発揮できるような工夫がなされています。
昔はこのコーティングを職人が手作業でやっていたらしく、錠剤も一般的でなかったようです。粉末の薬が主体だったのですね。
今回はこのコーティング作業を世界で初めて機械化した企業である、フロイント産業株式会社を紹介いたします。
フロイント産業はコーティングや造粒を行う機械の製造・販売、そのコーティング剤の製造・販売などを行う会社です。機械と化成品の両方が主体の事業となっているようです。
医薬品関連の機械市場は競合が少なく、コーティングや造粒を行う機械のシェアは国内・世界ともにトップクラスを誇っており、優秀な経営基盤を持った会社となっています。
このコーティング技術は薬だけでなく、お菓子などのコーティングにも利用されているようです。また食品に同梱されている品質保持剤なども製造しており、食品の品質保持の実現にも大きく貢献していることがわかります。
需要の途切れない事業を行うことで景気の動向を受けにくいという特性をもつのは、機械産業関連の中では珍しい企業なのではないでしょうか。創業以来55年も連続黒字経営を維持していることからもその安定性が実感できます。
事業内容も製薬関連の「ペンとインク」、「ハードとソフト」のようなビジネスモデルで安定しています。事業とその需要の面ではグローバルニッチの鑑のような企業なのではないでしょうか。