こんにちは。
今日はTSMCの停滞していた時価総額が5G需要を受けて上昇の兆しを見せている、という記事を読みました。
台湾の半導体メーカーであるTSMCは、アップルやQualcommといったファブレス企業のCPU生産を担っています。2017年頃から続くスマホ市場の成長停滞により、同社の増収率は1%台と伸び悩んでいましたが、従来より一段上のデータ処理性能を求められる5Gの到来により各メーカーからの注文が活発化、昨年度末の純利益は前年度比16%増と、明らかな回復の兆しを示しています。また同社は戦闘機などに搭載される軍用半導体も台湾国内で製造を行っていますが、機密性保持のために米国内での工場建設・製造を求められています。米国が規制を強めている中国スマホ大手のファーウェイもTSMCの主要な取引先の一つですが、5G需要で生産が追いついていない状況のため、仮にTSMCから出荷が禁じられても大きな影響はないとしています。
本日はTSMCの増収決算の影響を受けている国内企業の中から、株式会社SCREENホールディングスをご紹介します。同社は、3つのコア技術である「表面処理技術」「直接描画技術」「画像処理技術」をもとに、半導体製造装置などの製造・販売を行っている企業です。半導体製造装置の大手であるSCREENホールディングスにとってTSMCは主要な取引先の一つでもあります。TSMCの決算は世界中の半導体関連企業に影響を与えており、SCREENホールディングスも今年に入ってから昨年来高値を更新しています。
4GのときのスマホCPU需要は5年ほど続いたでしょうか。今回は期待が高まっている5Gとはいえガラケー→スマホのような大きな転点ではないのでそこまで長く特需は続かないような予想をしています。もちろん個人的には早めに5Gスマホを手に入れておきたいところですが、それは別の話です。