こんにちは。
今日取り上げる会社は株式会社ヨコオ。
ヨコオは自動車用を中心に各種アンテナを製造するほか、
コネクタや先端デバイスなどを作っている会社です。
アンテナってちょっと地味だし(失礼だなー)どういうきっかけでアンテナを
作り出したのかな?と沿革を見てみると、なるほどねー、とすごく納得できたので
今日はヨコオの歴史をご紹介します。
ヨコオの全身となるのは1922年に横尾忠太郎氏が創業した横尾製作所。
1925年には、横尾氏の得意とする管=クダの加工技術を活かし、
精密金属パイプ加工業を本格的に開始したのだそうです。
やがてこの技術を活用し、『バネ棒(スプリングバー)』を発明。
バネ棒は、腕時計の本体とベルトを繋ぐ部品で、細いパイプの中に
バネ=スプリングを仕込み両端が伸縮する画期的な構造でした。
これによりベルトの着脱が容易になり、世界で爆発的に普及し、同社の成長に
弾みがついたのだそうです。
1950年代に入り、普及しつつあったトランジスタラジオに着目。
その伸縮アンテナ(『ロッドアンテナ』)を開発しました。このロッドアンテナは、
当時世界一位のシェア(70%強)を獲得し、“ロッドアンテナのヨコオ”として
世界的メーカーへの成長基盤を築きました。
さらに、この後、自動車アンテナへの応用など事業領域を拡大し、その中で培った
アンテナ技術は、現在の主力事業である車載通信機器事業のコア技術となっているのだそう。
いきなり「アンテナをつくろうっと」と思ったのではなく、こういう歴史があって
自動車用のアンテナを作っているんだ、とわかると、
企業がぐっと身近に感じられるような気がしませんか?
それでは今日はこのへんで。
また明日ー♪