現代の自動車はスピードメータもデジタルで、リアルタイム性が求められる分野でも堅牢に動くシステムは素直にすごいなと感じます。そんな自動車の組み込み技術はECUと呼ばれており、エンジン、ドアロック、パワーウィンドウなどの機器類やシステムごとに存在します。たとえば、車両の衝突時に衝撃数値が一定値を超えるとエアバッグを展開させるエアバッグECU、走行中のハンドル操作をサポートして少ない力での操作を可能にする電動パワーステアリングECUなどがあります。本稿では、そんな自動車の組み込み技術を牽引する企業について紹介します。
今週のKmonosは株式会社ヴィッツについてです。株式会社ヴィッツは組み込みソフトウェア事業を主に展開しており、車載分野を中心にセキュリティや安全性の高いソフトウェアを提供しています。特にヴィッツが認知されるきっかけとなったのは、2004年の自動車国際標準仕様RTOS(リアルタイムオペレーティングシステム)の開発だそうです。RTOSとは、決められた時間内に確実に処理を完了させる「リアルタイム性(即時応答性能)」に特化したOSのことで、処理にかかる時間の最悪値を予測しやすく、遅延が許されない制御に向いています。そのため高い安全性と信頼性の求められる自動車のシステムにも向いていると言えます。この自動車仕様のRTOSの開発に成功したことは、自動車業界においても多きなインパクトだったのでしょう。
昨今は自動運転技術もかなり注目されており、自動車の組み込みシステムもこれからさらに注目を浴びると思います。今後の株式会社ヴィッツの活躍に期待が高まります。