日本は意外と大きい国である、という話題を時々目にします。関わりの深いアメリカであったり、近隣に中国やロシアなど大きな国があるとなかなか実感できませんが、ヨーロッパの地図上に日本を重ねてみるとフランスからポーランドまで跨ぐような国土をしているのです。しかも日本は本州・四国・九州・北海道からなる列島であるため、国内の交通インフラを整備するだけでも大変な事業になってしまうことが伺えます。それらを利用し今日の情報化社会を支えてくれる物流には感謝の念に堪えません。

今回紹介するのは、日本の物流に関する事業を手掛ける三井倉庫ホールディングス株式会社です。ホールディングスの名の通り様々な事業を担当する子会社を運営しており、三井倉庫株式会社(倉庫保管・海外物流など)、三井倉庫エクスプレス株式会社(航空貨物輸送など)、三井倉庫ロジスティクス株式会社(サードパーティーロジスティクス)、三井倉庫サプライチェーンソリューション株式会社(SCM支援)、三井倉庫トランスポート株式会社(陸上貨物運送)から構成されています。倉庫の運営はイメージしやすいと思いますが、物流そのものの事業とは一体何を行うのでしょうか?例えば自動車部品の物流では、生産管理システムと倉庫のシステムを電子的に直結し、自動的に発行される出荷オーダーに対してバーコードスキャナーを用いて部品の集荷を行うことで、時間で緻密に制御された配送システムを実現しています。既存の物流工程に対して様々な方法で効率化を図ったり、コストを抑える手助けをしているのです。

私のように製造業に直接携わっているわけではない人間から見ると、どうしても通販サイトレベルの物流の話ばかり目についてしまいます。しかし真に日本の産業を支えているのは、三井倉庫ホールディングス株式会社のようにBtoBレベルの流通段階で関与してくるような企業なのでしょう。三井倉庫ホールディングス株式会社がいれば、この先ますます日本の流通は発達していくと思います。

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