皆さん、「ばね」は好きですか?
私は小さい頃、よくボールペンを解体し、ばねを取り出して遊んでいました。押して離すとぴょんっと飛んでいくばねが面白く感じ、時間を忘れるほど熱中していました。
さて、今回紹介するのはボールペンなどのよく見かけるばねではなく、自動車に使用されるばねを開発、製造、販売を行っている中央発條株式会社です。こちらの会社は、自動車の足回りに使用されている「シャシばね」や自動車内部に組み込まれる様々な形をした「精密ばね」を始め、自動車全体に血管のように張り巡らされて力を伝えている「コントロールケーブル」を多くの自動車メーカーに届けている自動車ばねの大手メーカーです。最近では、コントロールケーブルを応用した非自動車部品である「キャブレックス」を製造し、自動車だけでなく建築用装置や福祉関係装置などにも製品の幅を広げています。
自動車用のばねは、耐久性・精密性など非常に厳格な品質が求められます。特に、車の足回りに使用されるシャシばねは、車の乗り心地や安定性などに影響します。シャシばねには、コイルスプリング、重ね板ばね、トーションバーがあり、上下方向のショックを和らげる働きをしますが、中央発條株式会社のコイルスプリングは、横力制御ばねというばね反力線とストラットの動きを一致させる制御法で、この制御によりスムーズなストロークを実現しているそうです。
ばねというと反発力が高いイメージがありましたが、中央発條株式会社が開発したコイルスプリングのように、衝撃を吸収させるためのばねもあり、ばねの汎用性の高さを感じます。ばねの可能性を生み出し続ける中央発條株式会社には注目ですね。