私の趣味の一つにプラモデル制作があります。最近のプラモデルは色分け技術が非常に高いですが、私が最初に組んだのはパーツをほぼ全て塗装する必要のある自動車のプラモデルでした。その際に、むしろ色を塗ってはいけない場所に対する措置としてマスキングテープを貼るという技術を学び、テープには物を貼り付ける以外の役割が存在することを知りました。プラモデル趣味のような個人レベルの用途では文房具メーカーが製造している粘着テープで事足りることも多いですが、一つの製品を製造するような段階で接着工程が必要な場合、粘着テープに対して物を貼り付ける以外の多くの付加価値を提供し続けている専門的な企業があります。

今回紹介する日東電工株式会社は、一般ユーザが日常的に利用し得るテープから、精密機械の製造などに用いられる粘着テープまで幅広い技術を持つ企業です。私たちが手に入れられる製品としては、養生テープやマスキングテープを製造しており、皆さんも見たことがあるかもしれません。目に見えない部分に関わってくる製品としては、半導体製造に使用される粘着テープや、電気・電子部品用に使用されるテープの製造及び技術開発も行っています。製造工程における異物除去用としてや、モータ等における耐熱絶縁目的として粘着テープが利用されているとのことです。また日東電工株式会社は多孔質フィルムやマスク用の不織布など、薄さを活かした製品を多数生み出しているようです。

実はもともと粘着テープのメーカーであること自体は知っていましたが、想像以上に見えない場所に利用されていた事実や、粘着テープに限らない技術の多様さに驚かされました。次にプラモデルの塗装をするような場合には是非とも日東電工のマスキングテープを使ってみようと思います。

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