工場で機械を使った金属加工をする、と言われたときにどういう風景を想像するでしょうか?ドラマなどで下町の工場を舞台とする場合、作業服を着て、金属材料を機械にセットし回転させて削っていく…という光景が描かれていたような気がします。この回転させた材料に刃物を当てて切削を行う機械は「旋盤」と呼び、最も基本的な切削機械の一つです(反対に材料を固定して刃物を回転させる機械はフライス盤と呼びます)。

しかし基本的な切削方法とはいえ、機械製品の進歩によって金属加工も更に精密さを求められるようになりました。旋盤も進化し、プログラムによる自動的かつ複雑な加工を行えるようになったのがCNC旋盤と呼ばれるもので、これを生産しているのが株式会社ツガミです。従来の旋盤は一回の加工で1種類の刃物しか扱えず、異なる刃物を利用したい際には毎回回転を止めて刃物を取り換えるプロセスが必要でした。株式会社ツガミが生産するCNC旋盤では同時に12種類もの刃物を装着でき、材料の回転を止めずに連続して異なる刃物で切削を行うことができます。さらに、加工手順や加工の寸法などを予めプログラムで入力しておくことで、加工ミスが減って大量生産が可能になり、機械を扱う際の事故も大幅に減らすことが出来るのです。

今回取り上げたのは旋盤でしたが、このようなコンピュータによる数値制御は様々な加工機械で用いられており、現在の日本の産業を支えています。機械製品が発達するから加工機械も発展を求められ、加工機械の進化によって更に機械製品が良くなっていくようなスパイラルになっているのでしょう。このスパイラルを見習い、自身と相手にとってお互いに良い影響を与えられるような仕事をしていきたいです。

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