長きにわたって続いた日銀のマイナス金利政策がとうとう終焉を迎え、メガバンクの普通預金金利が0.001%から0.02%まで、20倍に引き上げられました。約17年ぶりの金利引き上げだったこともあり、話題になっていましたね。
今回取り上げるのは「株式会社島根銀行」です。こちらの会社は、島根県を中心に19店舗と1出張所を展開する第二地方銀行です。一見するとただの地方銀行のようですが、その中でもインターネット支店として開設された「島根銀行スマホ支店」が注目されています。その理由が金利設定。島根銀行の一般的な普通預金金利は0.001%ですが、このスマホ支店で口座を開設すると金利はなんと0.25%。メガバンクどころかネット銀行をも上回る強気の設定です。
高金利を実現できた背景には、徹底的な運営コストの削減があります。このスマホ支店には実店舗がありません。それどころか通帳もキャッシュカードも存在せず、やりとりはインターネットバンキングアプリの「しまホ!」で行うとのこと。預金引き出しや預け入れの際は全国のコンビニATMを利用できるので、東京や大阪など、都市部からもユーザーが集まっているそうです。
通帳もキャッシュカードもない銀行…なんだか未来を感じます。