今週は「東京ボード工業株式会社」を紹介します。
東京ボード工業は平成3年から日本で初めて木質廃棄物直接処理によるパーティクルボードの製造をスタートし、ボード業界のパイオニアとして躍進してきた企業です。
平成12年には、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が改定されたことも後押しにあり、現在ではマンション現場にパーティクルボードを納め、同時に木質廃棄物を回収、それを工場に持ち帰ってパーティクルボードに再生させ、また建設現場へ戻すという循環の輪を構築することにも成功しています。

日本の「もったいない」という言葉が2004年にノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんによって世界に広められたことが話題となったことがありましたが、まさに「もったいない」を体現したような事業ですね。

樹木が長年かけて吸収した二酸化炭素ですが、人間の活動によってその木を処分する際に燃やしてしまえば、また大気中に二酸化炭素を放出してしまいます。
そこで木材をマテリアルリサイクルすることで新たな製品価値を環境負荷を減らしながら生み出すことが出来るのです。

パーティクルボードにも改良を重ねることで、壁武者と名付けられた廃木材処理と住宅耐震強化と大工不足解消を目的とした、長尺構造用のボードを開発したりと実用性をさらに兼ね備えた製品を作る技術も持ち合わせています。

東京ボード工業では、この事業を資源循環(RECYCLE)の輪(RING)とそして現時点でもリサイクルし続ける(~ING)という意味合いからリサイクリングと呼んでます。
このリサイクリング事業によって未来の地球環境を守りながら、本来は処分されるはずだった木材に付加価値を生み出し衣食住の住を支えていくことでしょう。

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