春から東京都内で働く人間として、平日は毎日鉄道を利用しています。郊外に暮らしている人からすれば、多くの場合車社会だったりして鉄道を利用する機会はさほど多くないかもしれません。とはいえ都心に通勤するとなるとやはりJRや私鉄、地下鉄のいずれかを使うことになるのではないでしょうか。普段何気なく乗っている鉄道路線にもきっと多くの人々が携わっていて、そのおかげで私たちがぼーっと椅子に座っている間に気が付けば会社の最寄りに到着していたなんてするわけです。ともすれば、どのような企業がどのような理念で、この緻密な交通網に関係しているのか気になってしまいますね。

ということで今回は、近畿車輛株式会社を紹介したいと思います。こちらの会社は2020年に創業100年を迎えた鉄道車両の製造を担う企業で、関西大手私鉄である近畿日本鉄道(近鉄)などと同じく近鉄グループホールディングスに属しています。国内外で様々な鉄道車両を手掛け、開業時の東海道新幹線を走った世界初の高速鉄道専用車両である0系電車の製造も行いました。

昨今様々な領域で重要な課題となっているサステナビリティや環境に対する配慮についても、近畿車輛株式会社は理念と技術力を以て取り組んでいます。車両製造に使う素材の効率化や自己充電型バッテリー電車の開発などはその一例です。もともと鉄道車両は自家用乗用車や航空機などと比較して二酸化炭素の排出量が少なくエネルギー効率が良い乗り物とされています。したがって、さらに環境に対して優しい鉄道車両の研究開発を続けるということは、これから先の地球環境の保全に結びついてくるということになるでしょう。

当然、今回紹介した近畿車輛株式会社以外にも多くの企業が鉄道事業に関わっています。これを機に普段何の気なしに利用していた交通インフラについて調べてみると面白いかもしれません。

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