突然ですが、人よりでっかいものが動く瞬間ってとても興味を惹かれませんか?自動車であったり、飛行機であったり、鉄道であったり、特段それらに詳しいわけではないのですが、動きだす場面を目撃するとなんとなく見入ってしまいます。
それではでかいものを動かすには何が必要でしょうか。そうです、原動機です。原動機はエンジンやモーターなど様々な種類があり用途によって使い分けられていますが、いずれにせよ何かでっかいものが動く時、その陰には(たまに表にいる)原動機たちの力強い働きがあるのです。
そんな原動機についてニュースを漁っていたら、舶用低速エンジン唯一の国産ブランド「UEエンジン」が2023年度にも生産台数ベースで世界シェア10%を突破する見通しであるというニュースを目にしました。国産エンジンというだけで非常に興味深いですが、「UEエンジン」とは一体どのようなエンジンなのでしょうか。今回はその「UEエンジン」を製造している株式会社ジャパンエンジンコーポレーションについてご紹介します。
こちらの会社は前身となる神戸発動機と三菱重工舶用機械エンジンの舶用エンジン事業が2017年に事業統合したことによる、商号変更によって生まれた発動機(エンジン)メーカーです。主に舶用ディーゼルエンジンの開発・製造を行っており、先ほど紹介した「UEエンジン」は1910年代に三菱重工業株式会社が独自に開発した「MS型ディーゼルエンジン」をルーツとする非常に歴史のあるエンジンブランドです。これらのエンジンはコンテナ船やタンカー、自動車運搬船などといった非常に大きな船舶に用いられており、私たちの日々の生活を根元から支えております。
日本の発動機メーカーと言えば、自動車用エンジンで有名な本田技研工業株式会社や、小型船舶用によく用いられるヤマハ発動機株式会社などを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回紹介した株式会社ジャパンエンジンコーポレーションのように、より大きな物体を動かすエンジンを手掛ける会社について調べてみると良いかもしれません。