先日、手当たり次第に企業調査をしていた際にニッケという会社が目に入りました。
ユニークな通称で気になり調べてみると、日本毛織株式会社という正式名称であることがわかりました。
今回は日本毛織、通称ニッケについて紹介いたします。
ニッケは会社名の通り毛織物メーカーで、1896年創業の歴史のある会社です。
毛糸やユニフォーム織物素材等の製品や衣料繊維製品の製造・販売を行っており、学校や官公庁の制服、自衛消防隊や消防本部向け防火服に強みがあるようです。
またニッケグループという企業グループを展開しており、セグメント毎の売上を見ると衣料繊維事業は約25%、不動産関連事業が約30%、産業機材事業が約20%、生活流通事業が約20%のような内訳となっています。
グループ全体で見ると事業の多角化がかなり進んでいることが分かります。もはや単に毛織物メーカーといえる範疇を超えているように感じます。
売上が一番大きい不動産関連事業では商業施設の運営や宅地販売・建設なども行っています。
細かい事業内容を見ると、サービスやスポーツ等、さらに色々な事業を手掛けていることが分かります。
会社の経営状態もしっかりとしており、事業基盤の安定性が感じられます。事業分散の効果が出ていますね。
多角化経営は、ニッケが成長戦略として掲げているM&Aとのシナジーがあります。今後も様々な分野で成長を続けられる企業なのではないでしょうか。