医療機器に支えられる医療

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こんにちは

新型コロナウイルスの影響がひと段落してきたとおもっていましたが、北海道では2日連続で感染者が100人以上を記録していることから、道知事が警戒ステージを3に引き上げようとしているそうです。

インフルエンザは冬季に流行するなどウイルス感染は季節性を示すことが多いですが、新型コロナウイルスがどの季節に流行するのでしょうか?インフルエンザのように冬季に流行しやすいのであればこの先も警戒を怠ってはいけないですね。

いまだに対ウイルス感染に対してはワクチンが有効ですが、最近では低分子の抗ウイルス薬や抗体医薬品などが続々と登場してきており、ウイルスに対して有効な医薬品がたくさん登場してきています。医学の発展というと抗ウイルス剤や抗がん剤など高度な医薬品や医療機器に注目が集まりやすいですが、もっと地味でも医療を支える重要な医療機器はたくさんあります。

例えば「注射針」は今では当然のように使い捨てられているものですが、かつては消毒して再利用する貴重なものでした。注射針は患者の血液が付着していることから二次感染源になるため、慎重に扱う必要があります。消毒が不十分で患者が感染したり、消毒の際に事故で医療スタッフが感染することも多かったそうです。使い捨てにすることでそうした医療事故を減らすことができます。

日本初の使い捨て注射針は1964年に登場しました。これを発売したのが「株式会社テルモ」です。テルモは使い捨て注射針以外にも「日本初」の商品をたくさん販売しています。他には「血液バッグ・輸血バッグ」「世界一細いインスリン注射針」「磁気浮上型左心補助人工心臓」などがあります。

それ以外にも体温計や輸液剤なども販売しています。

テルモは海外販売も強く2015年には海外売上比率は64%になっています。テルモは人工心臓など心臓・血管領域が得意で多額の研究開発費を投じて人工心臓や人工肺などの開発をおこなっています。ips細胞など最近話題の再生医療にも手を伸ばしています。

いまだに心臓疾患は死因の大きな割合を占めていますが、将来手軽に人工心臓が手に入るような世の中になるかもしれませんね。

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