こんにちは。

今日のネタ探しでは、海底ケーブルの恩恵と課題について論じている記事を見かけました。
島国である日本が国際通信を行うには、海底ケーブルを通るか人工衛星を経由するしかなく、日本の場合には99%が海底ケーブルを通過すると言われています。1980年代に同軸ケーブルが光ファイバーケーブルへ変化し、太平洋間通信の遅延が大幅に低減され、通信量も劇的に増大しました。かつては確実に存在した国際電話中の会話ズレは解消され、スカイプの通話アプリケーションでどんな遠隔地とも快適に会話できるようになりました。動画コンテンツの隆盛も海底ケーブルあってこそですし、国際的な金融取引などにも高速・低遅延な通信は必要不可欠です。
しかし、現在の海底ケーブルにも課題はあります。未だ敷設が完了していない領域の国との格差はインターネットの恩恵を受けられないという形で存在しており、ビジネスのみならず教育分野でもデジタル教材へのアクセスがままならない状態です。また、海底無人機の進化と海底資源探査の活発化も、海底ケーブルにとっては悪い影響があります。非公開の探査・採掘により、海底ケーブルが切断されてしまう可能性があるそうです。商業用ケーブルの場所は海図に記載されていますが、軍事用ケーブルの場所は秘匿されており、こちらが切断されることがあれば、作戦活動への影響も懸念されます。

というわけで、今日は海底ケーブル関連銘柄のひとつである、古河電気工業株式会社を紹介したいと思います。
古河電気工業株式会社は、元々は古河グループの光ファイバー・電線・ワイヤーハーネス等の製造を行う非鉄金属メーカーです。現在では、情報通信、エネルギー、電子部品などの多岐に渡る領域で事業展開を行っています。最近では、1990年代後半からのインターネット急速普及、2006年ごろのウェブ2.0に伴う需要拡大に続く、近年のデータ通信量急増を受けての第3次海底ケーブル敷設ブームによって、光ファイバー・ケーブル世界大手の企業として注目されています。

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