以前渋沢栄一を取り上げた時に、予想外に多くの企業が渋沢栄一と関係を持っていることに驚きました。
特定の歴史上の偉人の産物がこんなにも多く残っている、ということに少し感動も覚えました。
他にもそんな歴史に触れてみたいと思い、これから「歴史の長い上場企業」をテーマに取り上げていってみようと思います!
ということで本日は栄えある「上場企業中創業年最古」の企業松井建設株式会社を取り上げます。
なんと1586年(天正14年)に創業され、2016年で創業430周年を迎えた非常に歴史のある企業です。驚愕の古さ…!
創業時は本能寺の変(天正10年)後、豊臣秀吉が太政大臣に就いた年に初代松井角右衛門が越中守山城の普請に従事したのが始まりとのこと。
創業エピソードが歴史の授業のようです。
そのころ、兵火によって失われた富山県の瑞泉寺再建にも携わり、今でも瑞泉寺との関係は続いているそうです。
城、寺の普請から始まったため、主な事業が社寺建築でした。
が、1923年(大正12年)の関東大震災と遭遇し、それを機に東京へ進出、一般建築へと業務を拡大しました。
施工実績を見てみるとかなり幅広く、神社仏閣文化財からオフィスビルともはや何でもありの様相を呈しています。
個人的に注目したのは井波町交流型福祉施設のプールです。
プールなのに天井が木造という見慣れない感じですが、やはり神社仏閣系のノウハウがあるからでしょうか、なんだかとてもイケてます・・!
歴史が長くなればなるほど「縛られそう」というネガティブなイメージが強かったのですが、プールの感じをみるに全くそんなことなさそうです。
むしろぱっと見で「面白そう!」と思える建物が多く、非常に興味を惹かれます。