こんにちは。
今日のニュースで、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
が海外で水素を製造、貯蔵して日本へ運んで使う水素エネルギー
利用システムの開発に着手したという発表がありました。
大企業が多数名を連ねており、川崎重工業株式会社や、
千代田化工建設株式会社といった普段は競合になり得る会社も
呉越同舟という形で手を取り合っています。
川崎重工はオーストラリアで褐炭と安い炭を燃料にして水素を
作り、液体化させて運ぶそうです。一方千代田化工建設は
水素と化学物質を混ぜて液体にして輸送する方式を取っている
ようで、それぞれの会社が特徴的な輸送方法を実現させようと
しています。
最近は電気自動車の普及を推し進める世の流れや、
またソーラー発電の助成金の施策などがあることは認識
していましたが大規模な水素発電を日本に普及させようと
大きなプロジェクトが動いていることは知りませんでした。
エネルギーの話題はどれも規模が大きすぎて理解がしにくい
ことが多いです。この水素発電は天然ガスだけの火力発電
よりも二酸化炭素を6%減らせるそうです。
日本ではガスの発電で年間15000万トンもの二酸化炭素
を排出しているので、6%減らせば1000万トン近く
二酸化炭素排出をカットできることになります。
日本の森林が年間に貯えられるCO2量は約8000万トン。
日本全ての面積が森林ならばようやくまかなえるかもしれない、
というラインです。CO2が6%カットできることは
かなり重要な意味を持っているとこれだけでも推測できますね。
日本が世界を相手に戦える力を持つためだけでなく、
環境への大きな配慮をも持っているNEDO。エネルギーの
精鋭企業が結集することで普通は成し得ないような
プロジェクトも可能になるのかもしれませんね。