こんにちは。
1890年の5月末、警視庁が電柱広告を許可したそうです。
8月である、という説もあるようですが、とにかく電柱広告も歴史あるものなのですね。
ところで、私達が普段何気なく見かける電柱って、どんな企業が作っているのでしょうか。
電柱の製造は、基本的にコンクリート製品メーカーが担当しているみたいです。
この中で上場している企業は「日本コンクリート工業」。
日コングループを形成しており、多くの子会社を所有しています。
製品情報の電柱のところを見てみると、意外にもたくさんの種類がありました。
景観に配慮した製品が多く、
細いもの、色が塗られたもの、表面が木目調になっているものまでありました。
木目は、ゴムに木目調の加工をしたものを電柱の表面に貼り付けています。
この擬木電柱はあちこちで利用されており、横浜動物園ズーラシアにもあるそうですよ。
昔の電柱はコンクリート製ではなく、木製だったそうです。
木製の電柱は明治中期から、昭和初期まで使われていました。
昭和初期からは、耐久性と防火性に優れたコンクリート製に移り変わりました。
余談ですが、名古屋市に「電柱の森」と呼ばれる場所があります。
90本もの電柱が密集して林立している光景が見られます。
ここは中部電力グループに属している、「トーエネック」の配線研修設備となっています。
最近、景観や防災のために電柱の地中化が進んでいます。
電柱の無い住宅地って、やっぱり地価が高いし人気があるそうです。
私は、夕焼けを背景にして電柱が佇んでいる風景が好きなので、少し寂しい気もしますが。
ただ、電柱で歩道が狭くなり、傘を差した状態で通り抜けられなくて困った経験もあるので、
なんとも言えませんね……。