こんにちは。
僕はあまりドラマは見る方ではないですが、最近とても気になるドラマが始まりました。
そのタイトルも「半沢直樹」です。
これは現在の三菱UFJ銀行をモデルとした銀行員の物語です。
内容はさておきますが、20代の私にとって現在の3メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)がどのように出来たのか、なぜ合併したのか、そんなことを考えさせられるきっかけになりました。
今の30代以上の世代の方はご存知かもしれませんが、なぜ銀行が吸収合併を続けたのか?知っていますか?
大きな要因のひとつにバブル崩壊があります。
バブル崩壊により多くの銀行は不良債権を抱え、経営破綻する銀行が続出しました。その中で、営業収益の拡大や債務、債券の一元することによる財務の効率化、合理化のメリットのために合併したと言われています。
ところが、これだけではなく他にも要因があります。
それが時価会計とBIS規制です。
バブル期に多くの不動産や株等の資産を所有した日本企業は、バブル崩壊に直面します。それまでの簿価会計(資産を購入したときの取引価格)では、これらの資産の価値が下がったとしても売らない限りは損失は出ません。ところが国際金融資本によって簿価会計から時価会計へ移行させられ、大きな損失が出ました。(資産等を時価で再評価するため、時価では評価損益として計上することになってしまいます。)
加えてBIS規制(自己資本比率が8%を超えない銀行は、国際業務を禁じる規制)によって、日本の銀行は外資に乗っ取られる又は潰れる状況に陥りました。
そのような中、自己資本率8%を確保するために銀行は合併をしました。しかし、合併だけでは自己資本率を上げることができないため、資産全体の大きさを縮小するために優良な資産を売却しました。
その物件を外資(国際金融資本の子会社)が安く買い取り、転売して利益を得ました。
単にバブル崩壊だけでなくこのような背景もあったんですね。
ちょっと難しいですが、以上銀行の合併のお話でした。