ちょっと涼しくなった先週がうそのように、今日は暑さでとけそうです。
こんにちは。あいぼです。
先週からシリーズ化している『日本のものづくり』。
第一弾:三菱重工業株式会社の飛行機製造技術
第二弾:世界初のエコな飛行機
第三弾:本田宗一郎の夢「Honda Jet」
をお送りしました。
そして第四弾の今日は、1か月前に話題になった小惑星探査機「はやぶさ」を支える技術をご紹介します。
ところでみなさん、小惑星探査機「はやぶさ」をご存じですか?
2003年に日本を出発して以来、エンジントラブル、通信途絶と数多くのトラブルに見舞われながらも7年の歳月をかけて、世界初のミッションを果たし、地球に戻ってきたあの「はやぶさ」です。
「はやぶさ」が最後の瞬間に送信してきた地球の姿の写真が印象的ですよね。
その「はやぶさ」を支えた技術が日本電気株式会社(NEC)の開発チームでした。
「はやぶさ」のミッションは5つ。
①従来のエンジンにくらべ燃費効率のいい新開発のイオンエンジンを利用
②レーザーなどを用いて自分で位置を変えて目標物へ近づく自律誘導法の利用
③小惑星「イトカワ」のサンプルを採取
④地球の重力を用いて宇宙船や探査機の速度を変える世界初の「地球スウィングバイ」に挑戦
⑤「イトカワ」から採取したサンプルのカプセルを持って地球に帰還
この5つのミッションを成功させるために「はやぶさ」の運用チームは、7年間にもおよぶ壮大なミッションをやりとげました。
特にイオンエンジンは、エンジンの燃料漏れや地球帰還前にイオンエンジンが異常停止したりとトラブルが多かったそうです。
それでも、4つあるエンジンのうち壊れていない機能を組み合わせて、1台のエンジンとして動かす運転を実現させて運転再開。
7年をかけて「はやぶさ」は地球に戻ってきました。
このミッションにより、従来の惑星探査機は片道のみでしたが、往復できた探査機は世界初で、ミッションである地球スウィングバイも世界初で成功。
また、イオンエンジンの壊れていない機能を組み合わせてエンジンの役割を果たさせるものももちろん世界初。
このような数多くの世界初を成し遂げた「はやぶさ」の裏には、日本電気株式会社(NEC)の運用チームの「はやぶさ」に対する強い思いと粘り強さと高い技術力があったからだとおもいます。
日本電気株式会社(NEC)といえば、パソコンのメーカーを一番に思い浮かべがちですが、その高い技術力は宇宙開発にも重要な役割を果たしています!
今回の「はやぶさ」の成功で、宇宙の神秘がまたひとつ解き明かされるきっかけになるかもしれませんね。