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普段の生活で目にする単語で「この漢字は絶対こう読まないだろう」という、見た目と読み方にギャップのある漢字がいくつかありますが、「瓦斯」もその一つです。一見「がき」、「がし」のように読めるかもしれないのですが、実は「がす」と読みます。英語に直すとgasです。昔のベルギーの科学者によって「混沌としたもの(カオス)」を由来として命名され、「瓦斯(ガス)」という言葉が広がっていきました。今回はそんな瓦斯を扱う会社について紹介します。

今回紹介するのは東京ガス株式会社(登録上の商号:東京瓦斯株式会社)です。初代社長は現在の1万円札にもなっている渋沢栄一です。明治時代に欧米からガス灯が輸入され、ガス事業の需要が高まったことで東京府瓦斯局が開設され、その後民間に移されるときに渋沢栄一らによって東京瓦斯会社か設立されました。現在は関東地方1都6県の主要都市でガスの小売り事業を展開するほか、海外でも複数拠点を構え事業を展開していたり、環境に配慮した再生可能エネルギーの供給や、ガスを軸にした地域課題の解決にも力を入れています。グループ全体の従業員数は15000人を超え、幅広い領域で事業を展開しています。

ガスといえば風呂を沸かすとき、料理をするときなど、私たちの普段の生活には欠かせないものです。安定して快適な生活ができているのは東京ガス株式会社のような企業があってこそなのだと実感しました。

普段スマホで写真を撮るとき、レンズの奥にどれほど細かな世界が広がっているのか、あまり意識しないかもしれません。実は半導体やディスプレイの製造過程では、レンズではなくフォトマスクという、極小パターンを写し取るためのガラス板が肝になります。いわば精密製造の下絵のような存在で、これがなければ回路も液晶も形になりません。

今回は、そんなフォトマスクの製造を専門に手がけるテクセンドフォトマスク株式会社を紹介します。同社は半導体用・FPD(フラットパネルディスプレイ)用など、多様な産業向けにフォトマスクを提供する企業です。

同社の特徴は、用途に応じたフォトマスク技術の幅広さにあります。半導体製造向けでは、線幅がナノメートル領域に近づく中で、描画精度やパターンの均一性といった厳しい条件に応える設備を整えています。一方、FPD向けでは大型サイズのガラス基板にも対応し、ディスプレイの高精細化に合わせた微細パターン形成を実現しています。

今後は次世代半導体や高解像度ディスプレイの需要増に伴い、フォトマスクへの要求もさらに高まると考えられます。精密技術を積み重ねてきた同社が、その変化をどのように捉え、新しい製造現場を支えていくのかが楽しみです。

最近、身の回りの文房具を眺めていると、なぜこんなに精密な形が量産できるのだろうと不意に気になることがあります。シャープペンの先端や細い金属パーツなど、当たり前のように手にしているものほど、作り方を想像しづらいものです。そうした小さな部品の裏側には、実は“削る”技術の積み重ねがあります。

今回紹介するユニオンツール株式会社は、超硬工具、とりわけエンドミルを主力に、電子部品や金型、自動車など幅広い産業で使われる工具の開発・製造・販売を手がけている会社です。微細加工から高能率加工まで、用途に合わせた製品ラインアップを揃え、ものづくり現場の基盤を支えています。

エンドミルは微小な形状の差で加工品質が変わるため、同じ性能をいくつも安定して生み出すこと自体が高度な技術です。同社は超硬素材の選定から焼結、精密研削まで一貫生産を行い、独自開発の研削機やコーティング技術で差別化を図っています。特に電子基板向けの超微細エンドミルは世界的に評価が高く、パッケージング工程などで重要な役割を担っています。

これからは、半導体やEVといった成長領域において、より複雑で精密な加工が求められる時代になります。同社の磨き上げてきた精密加工技術は、こうした産業の進化とともにさらに存在感を増していくでしょう。

においで選ぶ

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私たちが日常で触れるガムや歯磨き粉、洗剤など、身の回りの多くの製品には様々な香りが付けられています。歯磨き粉を選ぶ際も、「ミントよりもフルーツ味のほうが好み」といったように、自分の好みに合わせて商品を選べるのは、多種多様な香料を製造販売する企業があるからです。今回は、そんな香料を専門に扱う企業ついてご紹介します。

今回紹介するのは高砂香料工業株式会社です。1920年に香料技術者12人によって設立され、現在では世界28か国で自社で開発した香料を製造販売している、日本最大の香料のメーカーです。高砂香料工業の事業領域はフレーバー、フレグランス、アロマイイングリディエンツ、ファインケミカルの主に4つの領域で展開しています。特にフレーバー、フレグランス部門は私たちにとって最も身近な領域です。フレーバ部門では清涼飲料水の香料やチューインガムやグミの香料を開発から製造販売までおこなっています。またフレグランス部門では香水や石鹸、芳香剤のための香料を開発から製造販売しています。

私たちの身の回りの製品に広く使われている香料ですが、香料を専門に製造販売する企業に意識を向ける機会は少ないかもしれません。日々研究を重ね、新しい香りを開発してくれる企業があるからこそ、私たちは自分の好みに合った香りの商品を選ぶことができるのだと改めて実感しました。

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