こんにちは!
最近、面白い社名を探している hikaru です。
というわけで、今日は日本高純度化学株式会社について。
なにをしている会社かというと、電子機器に使われる
貴金属メッキ用薬品の開発・製造をしている会社です。
特に金メッキ用の薬品に特化していて、そのシェアは、
なんと、世界で 6 割超なんだとか。
しかも、練馬区の住宅街の中にある工場でそのほとんどを
生産している所が面白いですね。
一般に “メッキ” は、腐食しやすい金属の表面を保護したり、
見た目を美しくするために行われます。
ではなぜ、電子機器に金メッキが必要なのでしょうか?
電気の通しやすい金属を高い順に並べると、銀・銅・金・アルミです。
効率良く電気を通すためには、銀を使えばいいのですが、
値段が高いので、普通の電線には、価格の安い銅やアルミが使われています。
銀は、高級オーディオ用ケーブルなど、特殊な用途のみに使われます。
電子機器にも、金より電気の流れやすい銀・銅を使えばいいじゃないか、
と思うかもしれませんが、一つ問題があるのです。
それは、腐食に弱いという点です。
銅は 10 円玉を見てもわかるようにすぐに黒ずんで (酸化して) しまいますし、
銀は硫黄 (温泉のにおいの成分) や日光と反応して酸化してしまいます。
一方金は、空気や熱・湿気など、ほとんどのものと反応をしないという性質があり、
高い耐腐食性を持っています。
イメージできるかたは分かるかもしれませんが、
電子回路の配線って、金属がむき出しですよね。
これが、電子機器に金メッキをする理由です。
パソコンやスマートフォンなど、特に性能の高い電気製品の
回路の配線には、金が配線に使われていますよ。
いまあなたが向かっている PC の中の回路も、
日本高純度化学の薬品でできた金メッキなのかもしれませんね。
それでは、また。