こんにちは。

私の好きな言葉に「トレードオフ」というのがあって、
一方を立てれば一方が立たなくなる、という意味の言葉なんですが、
世の中の多くの物事はトレードオフの関係にあると言えます。

限られた時間で、アルバイトをすればお金がもらえるけれど、
その時間で遊びにも行きたい。
遊びに行きたいという欲求を満たすとお金が無くなってしまう。
アルバイトに時間を取られすぎると遊ぶ時間が無くなってしまう、
というような。

さて、4/11に発表されたニュースで、株式会社大垣共立銀行が、
日本初の「生体認証ATM」の取扱開始を開始する、というのがありました。
富士通株式会社が開発した“手のひら静脈による生体認証技術・生体情報管理技術”を
採用したATMの導入によって、手のひらがキャッシュカードになる、という
かなり衝撃的なもの。これ、使ってみたい!ですよね。

生体認証は認証に一部として使っている銀行はありますが、カードレス、通帳レス
でいけるのは初なのだそうです。

生体認証にはもちろん欠点もありますが
(くわしくは「生体認証 欠点」などで調べてみてください)
そもそも、生体認証というものは、原理的に、
本人であるにもかかわらず本人ではないと誤認識してしまう「本人拒否率」と
他人であるにもかかわらず本人と誤認識してしまう「他人受入率」が
トレードオフの関係にあるものなのです。
安全のため「他人受入率」を限りなくゼロにしようとすると、いろんな状況で
「本人拒否率」もあがってしまい、便利とは言えなくなってしまうわけですね。
現在のところ、ほどほどのところで「他人受入率」を設定しておいて、
暗証番号や通帳など何かと組み合わせて安全を担保することが
ほとんどだそうです。

でも、東日本大震災の時、キャッシュカードや通帳がなくなってしまい、困った人が
多かったという事実を受けて、この決断に至ったそうなのです。
うん、勇気ある決断ですよね。そこから改善点も見つかっていくのではと思います。

今年の9月から順次設置をしていくとのことで・・・
あー、使ってみたいなあ。

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