先日決算関連の話題を聞いていた際、内容が強く印象に残った企業がございました。
今回はその印象深かった企業であるAGC株式会社を、決算の内容を混じえて紹介いたします。
AGCは多数の製品で世界シェアトップを誇るガラスメーカーです。
時価総額1兆円を超える大企業で、ガラス以外にも電子部品や化学品の製造も行っています。
決算の内容ですが、2022年12月期の本決算は純利益赤字の発表となりました。
内容としては営業キャッシュフローは黒字、総資産は増加、自己資本比率も増加しています。
つまり利益はしっかりと出ており経営状態も盤石のように見えます。
今回の赤字の原因は現存損失の計上とのことなので、原材料高騰等の影響で保有資産の見積もりの額が減少したようなものでした。
実際に収益が悪化して出た赤字ではなく、今期で計上することで来期からの減価償却費を減少させる効果もあるとのことです。
そのため来期は増収増益の見込みとなっており、各セグメントの悪い部分を出し切りこれから心機一転となるような決算発表でした。
個人的には赤字発表でもとても良い内容に思えました。来期の発表にも期待したいです。