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昔から大型の建物や設備を見ると、「どうやって解体されるんだろう」と気になってしまうタイプでした。工事現場の外から眺めているだけでは分からない工程が多く、知らない世界をのぞき見るようなワクワク感があります。そんな裏側の技術には、想像以上に専門性が詰まっています。

今回紹介するベステラ株式会社は、まさにその裏側を支えるプラント解体の専門企業として知られています。鉄鋼・化学・エネルギーなど、大型設備を抱える産業向けに、計画立案から施工・安全管理まで一貫したサービスを提供しており、複雑で危険を伴う解体を安全かつ効率的に進めることを主力としています。

独自の解体工法や機器開発に積極的に取り組み、回転炉や塔槽類のような巨大構造物を対象に、現場状況に応じて最適な切断方法を設計する技術が高く評価されています。騒音や粉じんを抑える処理方法、安全度を高めるリスク分析など、表には出にくい工夫が随所にあり、解体後の金属資源を再利用するリサイクル視点も取り入れ、持続可能な産業循環に寄与しています。

産業を支える設備の終わりを安全に、そして価値あるものに変えていく同社の姿勢は、この先も多くの現場で求められるでしょう。

19+63=82

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銀行名と言えば土地名がついていたり、メガバンクだと財閥の名前がついているものが多いですよね。これらは由来が明確にわかるのですが、数字が名前になっている銀行もいくつかあり、それらは目にすることはあっても由来まで知っている人はそれほど多くないのではないでしょうか。今回は数字がつく銀行の中を1つ紹介します。

今回紹介するのは株式会社八十二銀行です。長野県長野市に本社を置く東証プライムに上場している地方銀行です。銀行名になっている数字の由来ですが、もともと十九銀行と、六十三銀行があり、それらが合併し、八十二銀行になったらしいです。では、十九と六十三はどんな由来があるのかというと、元々明治期に4つの国立銀行ができたことをきっかけに次々と銀行が立ち、それら順番に数字を当てたことが由来になります。当時百五十三国立銀行まであったそうです。

現在の八十二銀行についてですが、長野県のトップ銀行として地域の人の生活や産業を金融面から支えています。地域密着型で長野県内の53%の企業が八十二銀行をメインバンクとしており、地域の企業からの信頼も厚い銀行です。

銀行の名前が人名、地名、財閥名に代わる一方で、八十二銀行のように旧制国立銀行の面影を残した銀行も存在するということはとても興味深いことだなと感じました。

近年は夏が異常に暑かったり、やっと秋になったと思ったらすぐ寒くなって、「日本の四季」というものが崩れているなと感じます。そんな不安定な気候の現在ですが、毎日気になるのが天気です。天気予報を見ていればある程度予測して動くことができ、突然雨にも傘で対応をすることができます。今日はそんな天気をビジネスとして扱う会社について紹介します。

今回紹介するのは株式会社ウェザーニューズです。皆さんもよく知っている通り、気象情報を提供するサービスをおこなっています。設立の背景としては気象予測で海難事故を防ぎたいという設立者の思いがあります。1970年(昭和45年)1月に小名浜港を襲った爆弾低気圧により貨物船が沈没し15人が犠牲となる海難事故があり、当時の気象技術ではこの爆弾低気圧の予測が難しかったため、設立者の石橋博良は役立つ気象情報を提供する会社の設立を決めました。設立当初は船舶向けの安全なルートを提供するサービスから始まりましたが、徐々に放送局向けのサービスを開始したり、海外に法人を立てることで事業を拡大しました。現在では、テレビ局から一般向けまで幅広い人に精度の高い気象情報を提供しています。

燕が低く飛んだら雨が降るなどの、経験によって天気を予測する時代もありましたが、現在は異常気象によって経験はあてにならないような気性が続いています。だからこそ気象予報は、私たちの行動をより安全なものにしてくれる道しるべのようなものだなと感じました。

光には「波長によって物質をすり抜けたり、吸収されたりする」という不思議な性質があります。例えばX線は骨は通さず、肉は通すためレントゲン撮影に使われていますが、これは光のエネルギーの違いによって物質との反応が変わるためです。身近ではあまり意識しませんが、私たちに見える可視光よりもはるかに多様な光で満ちています。そんな特性を応用した技術は、私たちの生活や産業を支える重要な役割を果たしています。

今回紹介するリガク・ホールディングス株式会社は、見えないものを可視化する分析・計測技術を中心に事業を展開する企業です。X線分析装置や材料評価機器、ライフサイエンス領域の測定装置など、研究開発から生産現場まで幅広い分野を支える装置をグローバルに提供しています。

同社の核となるのは、X線回折装置や蛍光X線分析装置といった、物質の構造や元素組成を高精度に解析する技術です。X線回折は、物質内の原子配列を読み取る手法で、材料開発や品質管理には欠かせません。さらに近年は、高性能な計測装置だけでなく、データ解析ソリューションやラボの自動化支援など、研究現場全体の効率化を支える取り組みも強化しています。

今後も精密計測の領域で存在感を高めながら、研究環境そのものを支える企業として成長していくでしょう。見えない世界を丁寧に解き明かす技術は、これからの産業と科学をそっと支える力になり続けるはずです。

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