発炎筒は、トンネル内事故や高速道路での故障・停車時など、暗くなったり荒天にさらされたりした道路上で、車が停車していることや、それによる二次被害の可能性を、周囲に視覚的に知らせるための装備です。夜間や雨天でも赤い炎で注意を喚起できるよう設計されているそうです。

今回紹介する株式会社カーリットは、化学薬品や機能材料、電子部品など多角的に事業を展開する企業です。その中でも発炎筒(自動車用緊急保安炎筒)分野では、同社の発炎筒製品が自動車メーカーの純正部品として採用されており、国内市場において約80%のシェアを有しています。

発炎筒は「火を起こす」「炎を視認可能な形で維持する」「安定して保管できる」という複数の課題をクリアする必要があるのですが、同社の製品はJIS規格以上の性能を有しており、国内外の自動車メーカーの純正部品として厳しい品質基準をクリアしているとされています。また、近年では従来の発炎筒にガラス破壊ピックを付加した「スーパーハイフレヤープラスピック」など、事故や水没時の車内閉じこめにも備えた製品を展開することで差別化を図っています。

発炎筒という、自動車の「もしもの時」に備える安全装備で高い存在感を持ちつつ、化薬・電子材料・機能材料という複数の事業を通じて“安全・安心”インフラを裏方で支えている企業です。安心をつくる企業として、引き続き注目されるでしょう。

縁の下の

| 小ネタ! |

飲食店でバイトをしたことある人はみんな知っている会社だと思いますが、ホシザキ株式会社は、業務用の製氷機や冷蔵庫で知られる会社です。1950年に愛知県で創業し、今では日本中の飲食店やホテルの厨房に欠かせない存在になっています。街のカフェで出てくる氷や、レストランの厨房の冷蔵庫など、実は多くの場所でホシザキの製品が使われています。

特徴的なのは、製品の信頼性とサポート体制です。自社で全国にサービス網を持ち、メンテナンスや修理をすぐに対応できる仕組みが整っています。こうした地道な取り組みが、長年にわたって選ばれ続けている理由だと感じます。また、環境に配慮した製品づくりにも力を入れており、省エネ性能の高い機器や、環境負荷の少ない冷媒の採用なども進めています。一般の人の目にはなかなか触れにくい会社ではありますが、日常の“あたりまえ”を支えている、そんな存在です。

デザインについて考えるとき、かっこいい、かわいいという見た目の部分に目が行きがちですが、デザインする人はどんな人が多く使うかを事前に調査し、ニーズに合った機能的な空間をデザインしています。使う側は普段あまり意識する機会は少ないかもしれませんが、空間デザインによって私たちの快適な暮らしは成り立っています。今日はそんな、ニーズに合わせた空間デザインを全国各地で提供し続ける会社を紹介します。

今回紹介するのは株式会社丹青社です。メイン事業は複合商業施設や国立博物館などの大型施設から、新業態専門店の多店舗展開なども含め空間のデザインです。グループ会社全体では約1400名の社員を抱え、北海道から九州・沖縄まで全国各地の空間をデザインしています。なじみのあるもので言うと、渋谷スクランブルスクエアのショップやレストランのデザインは丹青社がデザインしました。

丹青社の強みは調査企画から、リリースされた後24時間365日のサポート、メンテナンスまで一貫して行うことができるという点です。施工とメンテナンス会社が異なった場合は万が一の際の復旧が遅れてしまうこともありますが、丹青社は東京と大阪の2拠点と24時間365日対応のコールセンターを構え、日本全国からの緊急トラブルの依頼に迅速にこたえています。

丹青社はデザインの技術力やサポート体制が充実しているだけでなく、環境への配慮も欠かしません。4earthという廃盤品を活用したデザイン空間の設計し、捨てられるはずだった廃盤品を活用し、環境に配慮したデザインにも力を入れています。

このように丹青社は私たちの快適な空間を支えてくれています。皆さんが知らず知らずのうちに訪れた全国各地の博物館、ホテル、展示、ショッピングモールなどは、丹青社が手がけたものかもしれませんね。

大豆のチカラ

| 小ネタ! |

弊社には、社員がいつでも好きな飲み物を飲めるように飲み物用冷蔵庫があるのですが、そこにはいつもキッコーマンの特濃調製豆乳が並んでいます。朝の一杯や、昼食後の一杯として社員たちの定番になっています。18本入りのセットが2日くらいでなくなることもあり、季節を問わず人気の一品です。そんな豆乳を通して、食の豊かさや健康を支える企業の存在を身近に感じます。

今回紹介するキッコーマン株式会社は、しょうゆをはじめとする調味料事業を軸に、食品、飲料、酒類など多岐にわたる製品を展開する食品メーカーです。

中でも注目されているのが、豆乳事業です。キッコーマンの豆乳シリーズは、調製豆乳からフレーバー豆乳までバリエーションが豊富で、牛乳アレルギー対応やたんぱく質補給など、健康志向の高まりに応える商品が揃っています。独自の製造技術により、大豆特有の青臭さを抑えつつ、まろやかで飲みやすい味わいを実現している点も特徴です。また、環境配慮型の紙パックや、持ち運びやすい小容量サイズなど、ライフスタイルに寄り添った工夫も随所に見られます。

今後もキッコーマンは、「おいしい記憶」をつくる企業として、食を通じた健康と文化の架け橋を築いていくことでしょう。日常の一杯の豆乳にも、そんな理念が息づいているのかもしれません。

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