防災と冷却

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こんにちは、aicoです。

今日は最近、駅などでみるドライミストについて。

ドライミストとは、ごく細かい霧状の水を噴射し、蒸発するときの気化熱の吸収を利用して
周辺の気温を下げる装置です。
噴射された霧状の水はすぐに蒸発し、浴びても濡れないため「乾いた霧(dry mist)」と名前がつきました。
夏になると六本木ヒルズに設置されたドライミストをテレビでよく見る気がします。
また、国内で一番暑い町として有名な埼玉県の熊谷市の熊谷駅にも設置されているんだとか。
冷たい風を出すクーラーと違って浴びるとス〜っと自然な涼しさで気持ちいいですよね。

ドライミストの発案者は、当時名古屋大学教授であった辻本誠さん。
現在は辻本さんと共に共同開発をした団体のうちの1社である
能美防災株式会社がドライミストを商標登録しています。

能美防災株式会社は名前からもわかる通り、防災設備メーカーで、
自動火災報知設備でナンバー1のシェアを獲得している上場企業です。

なぜ防災設備メーカーが冷却用のドライミストの商標登録をしているのでしょう?

能美防災は消火設備でも国内シェアの1割を獲得していて、
火災時に使用されるスプリンクラーも製造しています。
スプリンクラーは室内の天井に設置され、火災時に高圧ポンプから大量の散水をして消火を図る装置です。
用途は違えど高圧ポンプから水を散水するのはドライミストも同じ仕組み。
ドライミストは能美防災がもともと持っていたスプリンクラーの技術を応用して作られたのですね。

最近では、エアコンと比べるとエコということで、ちょっとお高めですが、
家庭に設置するドライミストも出てきているそうですよ。

では、また明日♪

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