こんにちは。
今日は富山県にあるジェネリック医薬品(後発医薬品)製造や
製造受託を行う企業、ダイト株式会社をご紹介します。

その前に、富山と言えば薬、というのはよく聞く話だと思いませんか?
まず思いつくのが、あの「富山の薬売り」のこと。
家庭に救急箱を無料で設置して、使ったらお金を払う(補充に来た時に支払う)
薬の配置販売はあまりに有名なビジネスモデルですが、実はそれは300年の
歴史と伝統を有する富山の代表的な地場産業なのです。
また、それによって江戸時代から売薬で蓄積された資本が富山県の近代経済の
形成と工業化の基礎を築いたこと。
こんな背景もあるので、富山県には全国でも珍しいことに、県庁に薬務食品課とは
別に薬業振興課が、市役所に薬業課があったりするようです。
うーん、おもしろい。

ちょっとわき道にそれてしまいましたが、ダイトはそんな富山県で
ジェネリック医薬品に使われる原料(薬の原料なので原薬ですね)を製造したり、
他社製品の受託・委託製造を行ったりしているそうです。
例えば第一三共ヘルスケアが発売するしみ(肝斑限る)改善薬「トランシーノ」や
胃腸薬「新黒丸」の製造はダイトで行っています。
トランシーノ、飲んだことあります!

なぜジェネリック医薬品の原薬販売が主なのかといいますと、新薬の開発には
医薬品原料となる原薬の製造工程等が、当該医薬品の特許等とも密接に係わるため、
特許期間中は、当該医薬品の原薬の生産について、基本的に大手新薬メーカー及び
グループ会社等において、生産を行うのが一般的であるのに対し、
ジェネリック医薬品は幅広いジェネリック医薬品を効率的に取り揃える必要性等から、
原薬を自社で製造せず、他社から購入することが一般的であるからではないか、
とダイトでは考えているようです。
確かにそうですねえ。。。

新薬の開発には多大なお金がかかるため、一定期間その費用も回収するため
高い値段が付けられており、それは必要なことですが、その後はジェネリック医薬品も
うまく利用していくのがいいのかもしれませんね。

では今日はこのへんで。
また来週に!

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