油の可能性を探求する

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こんにちは

秋分の日が過ぎて秋らしい陽気になってきました。先週までの暑さは嘘のようで、朝方は少し肌寒さを感じるくらいになってきました。コロナウイルスの感染者も少しずつ減少していっており、落ち着きを見せています。

さて、様々なウイルス感染症がありますが、ウイルスごとに流行しやすい季節があります。冬に流行する代表的なものは「インフルエンザ」です。インフルエンザはだいたい11月くらいから感染者が増え始めて12月~3月にかけて流行します。インフルエンザに限らず、コロナウイルスも冬期に流行する可能性があるので油断できませんね。

感染症を予防する上で重要なものは「手洗い」です。アルコール消毒よりも洗い流す手洗いのほうが安価で有用性が高いそうです。

一時期アルコールとともにハンドソープが品薄になっていた時期もありますが、このハンドソープは何からできているかご存知でしょうか?実はハンドソープは「油」からできています。

もちろん油をそのまま使っても手が洗えないのは明らかですが、油を加工すると石鹸・ハンドソープになります。最も古典的な石鹸の製法は植物油脂を強アルカリで反応させて脂肪酸塩とする方法です。強アルカリ性で分解すると油の性質を保ちながら水に溶ける性質も持たせることが可能になります。

食用油も石鹸も表裏一体なんですね。実際に食用油脂を販売する会社が石鹸(界面活性剤)を製造、販売していることも多いです。

日油株式会社は1910年に油脂事業を始めてから、日本の油脂化学のパイオニアとして様々な油関係の製品を製造・販売しています。

化粧品や食品としても使われる「グリセリン」も食用油脂から作ることができます。食用油脂加工技術を使って様々な機能をもつ油脂製品を手掛けているのが日油株式会社です。化粧品も様々な油脂成分が配合されています。「セラミド」「ワックス」「リンス」もすべて油脂から作られる製品です。

電子部品の材料としても使われるアクリルなどのプラスチックも化学的に見れば油脂と近いため油脂の加工技術を応用して製造することができます。

無煙火薬なども油脂原料から製造可能なので、日油は産業や防衛用の火薬製品の製造なども行っています。

油というと食品のイメージが強いですが、ハンドソープから化粧品、プラスチック、火薬など幅広い製品を作ることができます。それも日油の高い技術力あってこそ可能なワザですね。

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