こんにちは。
私の数少ない趣味の一つが料理本を眺めることですが(料理も好きですが、
料理本を眺めてる時間の方がはるかに長いです)
ここ何年か、いつかやろうと思っていることに干物づくりがあります。
あじの干物が大好きなので。

干物は意外と簡単で、生のあじを開いて干すだけ。
開くまではまあいいとして、干すのが意外と、、、場所を選ぶというか、
おっくうになるポイントではあります。

でも今はすごい便利なものがあって、干物のイメージを変えつつあるんだそうです。
それは、低温浸透圧脱水シート『ピチット』。聞いたことありますか?
これで生の開いた味をぴちっと包んでおけば、余分な水分と生臭みが取れ、
冷蔵庫の中でおいしい干物が出来上がる、というわけです。

ピチットは、2枚の水を通すフィルム(半透膜=ポリビニルアルコールフィルム)
の間に、高浸透圧食品である水あめ成分と、吸い取った水を保持する海草成分(糊料)
とをはさんだシート。
このフィルムに、目に見えないほどの小さな穴が開いていて、その大きさは
水分と生臭みの成分(アンモニア、トリメチルアミンなど)の分子の大きさよりは
大きいく、うま味成分の分子の大きさよりも小さいので、水分と生臭みだけが
フィルムを通ってピチットに取込まれて取り除かれるのだそうです。
このように、選択的に物質を通す膜を「半透膜」というのだそう。

このようにして実際に風に当てずに作った干物も、今ではスーパーで普通に
並んでいるそうです。
知らず知らずにうちに食べているかもしれませんね。

ピチットは昭和電工株式会社の子会社、昭和電工プラスチックプロダクツ株式会社で
開発され、2006年12月にオカモト株式会社にこちらの権利、営業権が譲渡されています。
いいものは商品でも営業権でも売れますね!

ピチット、ネットでも買えるそうだから買ってみよう。
今はさんまが旬だから、さんまの干物でも作ってみたいなあ。
と言いつつ本を眺める・・・という実践に弱い私なのでした。

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